気候を守る行進
[ 324字|2015.7.27|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミンダナオ地方北ラナオ州の海岸の町コラムブガンに住む漁民のアルドレン・マニサンさんは、火力発電所の増設計画に抗議し、住民約2百人とともに92キロを歩く「気候を守る行進」を行う。
マニサンさんによると、毎日10キロの魚が簡単に獲れていたが、近くに火力発電所が建設されてからは、海岸のマングローブが消え、魚も昔のようには獲れなくなった。さらに二つの火力発電所の増設計画が持ち上がっており、排煙が気候変動をもたらすほか石炭を燃やして出る水銀による海洋汚染も心配という。
北部ミンダナオ地方は停電しがちだが、電力を補うための火力発電所の増設は貴重な自然環境の破壊にもつながることになり、住民は難しい選択を迫られている。(22日・インクワイアラー)