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6月15日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 606字|2015.6.15|社会 (society)|ハロハロ ]

 セブ支局の前の大通りで道路工事が始まって3カ月になる。片側2車線の中央部3分の1を通行止めにして、コンクリートを基底からはがし、そこへセメントを流して、固めていく。工事部分は片側1車線しか通れない。真ん中がふさがった結果、歩道がひどいことになっている。

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 自転車が歩道を走るのは仕方ないにしても、渋滞の車列の間からバイクがさっと歩道に上がり、平気で走ってくる。それも1台や2台ではない。歩行者があってもよけないばかりか、突っ込んで来るものもある。時にはタクシーまで乗り上げて、片側の車輪を歩道に乗せて走ったりする。その歩道がまた幅広になったり、一人が通れるだけの幅になったり、フラットになったり、傾斜がついたりする。屋台の前の歩道の傾斜部分にセメトを張って、椅子をおく場所を作ったりもする。歩道に規制がないのか、規制があっても無視するのか。

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 作家D・スタインバーグは、フィリピン人にとっては自分が立っている場所は「西洋では公共の場と呼ばれる場所であったとしても、自分の空間なのである」と書いている。人類学者のR・ストーンはこの現象を「公共物の一時的私有(占有)」と表現したそうだ。私は毎晩、支局の前の大通りを歩いて帰る。たまにライトをつけずに走るバイクもあるから結構、危ない。公共物の一時的私有でも占有でもいいが、当分の間、日が暮れる前に帰るようにしないといけない。(雍)

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