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6月8日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 640字|2015.6.8|社会 (society)|ハロハロ ]

 マカティ市から、南ルソンのラグナ州カランバに居を移してもう11年になる。今、住んでいるのはラグナ、バタンガス両州にすそ野を広げるマキリン山(標高1130メートル)のふもとに近い小さな丘。2階のベランダから眺めると、眼下に広がるゴルフ場などの芝草の緑、山を覆う木々の緑。濃淡様々な緑で織りなす自然は見飽きることがない。「ただ見ているだけでなく、森に行ってみたい」。家内の提案で、「緑の散歩」が5月下旬から実現した。

 朝6時前に拙宅前の「Palanan St」(パラナン通り)を出発してすぐ、4メートルはありそうな下り坂の「Agilo St」(アヒーロ通り)を下りる。そこは車道が4車線の「Apo Draiv」(アポドライブ)。この住宅街のどの道も国内外の山の名前が付けられている。アポ通りは400メートルほどの平らな道で、両側の街路樹は高さが25メートルはありそうなフィリピンの国樹「Narra」(ナラ)。少し前、根元は小さな黄色い花びらで埋まっていた。

 「アポドライブ」を右折して「マッキリン通り」を50メートルほど登ると、ラグナ湖の方向から朝日が大きな木々の葉っぱを照らしながら昇ってきた。通りは再びパラナン通り。この通りの街路樹は淡い紫からピンクまでいろんな濃さの花を咲かせる「バナバ」(Banaba・フィリピン語)で、日本語では「オオバナサルスベリ」。道の両側に咲く、明るい赤紫のバナバを楽しみながら、約1時間少し、緑の自然に触れることができた。(濱)

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