貨物船を動かしたミサゴ
[ 329字|2014.12.1|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
中部ビサヤ地方のセブ島北方の海上を台湾に向けて航海中だった貨物船の甲板に16日、魚を補食するタカの種類のミサゴが、飛ぶのに疲れ切ってか留まったままになった。
このミサゴは体長は50センチ余り、体重は1・4キロほどで、翼を広げると1・5メートルだが、生後6カ月ほどの幼鳥だった。
貨物船のルエル・ドケ船長は乗組員を集めてミサゴをどうするかで協議。結局、幼鳥の命を助けるために引き返し、ミサゴを環境・野生資源保護庁のセブ事務所に送り届けるという決断を全員一致で決めた。貨物船はセブに引き返し、20日に帰港、ミサゴの幼鳥は無事に同事務所に届けられた。
ミサゴは希少生物ではなく、フィリピンでは珍しくはないという。(11月24日・インクワイアラー)