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10月13日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 559字|2014.10.13|社会 (society)|ハロハロ ]

 最近、フィリピン産のシャンプーの購入依頼を受けるようになった。育毛に効果があるのだそうだ。最初の注文品名は忘れたが、キアポで週末にしか売ってなくて、すぐ日本人が買い占めるという。次いで「グゴ」なる品。使用している中年男性によると、薄かった毛相がふさふさしてきたと。ところがこれも入手困難なのだ。以前はドラッグストアにもあったそうだが。

 定宿のホテル2階にあるスパでときどきフットマッサージをしている。この2、3年、上手だった女性が次々中東へ出稼ぎに行って帰ってこない。現在は子持ちのベテランを指名している。年を取って血行が悪くなったらしく、膝から下が重い。手入れが必要なのだ。この女性術師、臨機応変で対応してくれる。先日、左下腹がしくしくすると訴えたら腹部をマッサージした上、「ガスのせいだから、ジンジャーティーを飲め」とアドバイス。

 ジェネリックス店へ行って求め、一杯飲んだらてきめんに効いた。日本のショウガ茶より味が濃い。ここでも伝統的比製シャンプーはなかった。マッサージ師の女性によると、「グゴ」はかつてどこでも売っていたが、しゃれた外国製品などに押されて表舞台から消えたという。いわく「フィリピーノはハゲが少ないから、無くても困らないの」。そう言われて見渡すとあまりハゲはいないか。(紀)

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