少女密売人の罪問えず
[ 315字|2014.8.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
中部ビサヤ地方のセブ市で摘発された14歳の少女による麻薬密売事件で、小袋に分けられた600万ペソ相当の大量の薬物が押収されたが、警察としては立件を断念するという苦渋の決断を迫られている。
問題の少女は「麻薬密売人」として警察に摘発され、調べが行われてきたが、16歳以下は罪に問えないという「法の壁」にぶつかっている。結局、社会福祉開発省の中部ビサヤ事務所の監察下で3カ月間の更正プログラムによる指導に委ねることになるという。
3カ月後に少女は家族の元に戻されるのか、引き続き公的機関の管理下に置かれるのか未定だが、少女は「家が貧しく家出してきた。母も面倒をみてくれなかった」と供述している。 (15日・ブレティン)