ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2014.6.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
工事できない分離帯
樹木を残すか、道路を広げるかで西部ビサヤ地方のイロイロ市が揺れている。市は公共事業道路省の地方事務所とともに、長さ1・7キロのジェネラル・ルナ通りの拡幅工事にこのほど着手したが、問題が起きた。
片側2車線の道路と反対車線を隔てている中央分離帯に、樹齢数十年の樹木がずらりとあり、これを全部伐採して上下各3車線に広げ、その後、場所をとらない背の高いパームツリーを植える計画だった。しかし、市民から「樹木を保存してほしい」との声が出て、工事関係者は環境天然資源省に伐採許可を求めている。
工事は中央分離帯を残して車線側だけ進めている。交通渋滞解消が先か、自然保護が先か、悩ましいところだ。(24日・インクワイアラー)