捕獲ワニ、野生に戻せ
[ 333字|2014.4.28|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミンダナオ地方中部のアグサン湿地で捕獲された長さ2・18メートルの淡水ワニについて資源保護当局は、観光目的に利用せず野生に戻すよう関係自治体に勧告した。ワニは12日にコタバト州ムラン町の漁民が同湿地で捕らえた。同種の捕獲されたワニでは最大とみられ、町名にちなんで「ムラン」と名付けられた。
天然資源省生物多様化管理局は専門家らと協議した結果、ワニは野生に戻すのが妥当と判断。ワニの「健康診断」をした上、湿地に戻すよう勧告、自治体に理解を求めた。
比には固有の淡水ワニとインド太平洋ワニの2種が生息、前者は小型で絶滅危惧種。アグサン湿地では約6メートルの大型ワニが捕獲され、「ロロン」と名付けて観光に供されたが、昨年2月死亡した。(24日・インクワイアラー)