希少生物ヒムネバトを放鳥
[ 330字|2014.3.31|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
環境天然資源省の野生生物救助センター(WRC)はこのほど、ミンドロ島で希少生物とされているヒムネバト5羽を森に放鳥した。
ヒムネバトはミンドロ島にだけ生息する赤みががった野生の珍しいハトで、以前はインド洋東部の島々の海岸地帯を中心に生息していたが、今はほんの一部にしか残っておらず、フィリピンではミンドロ島とその周辺の数島にだけいることが確認されている。
放鳥は、34平方キロのアポリーフ自然公園内の森で行われ、今回はオス2羽、メス3羽が放たれた。ミンドロ島のヒムネバトの生息数はわずか33羽とされ、絶滅の危機が迫っている。放鳥式典にはWRC担当者のほか自治体職員が参加、関係者は「放鳥で生息数が少しでも増えてほしい」と語っていた。(26日・スター)