原油流出で町民避難
[ 323字|2013.12.2|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
イロイロ州北部沿岸のエスタンシア町で、電力会社の発電用バージ(平底船)が台風ヨランダ(30号)の強風で流されて破損し、燃料油漏れを起こした。約20万リットルの油が流出したが、120万リットルが残っているという。
デフェンサー知事は国軍や同州警察本部に付近の住民約5千人を避難させるよう命じた。当初、厚生省西ビサヤ事務所が避難勧告を出したが、住民たちは応じなかった。しかし、同省研究班などの調査によると、汚染地帯のベンゼン含有量が16・9PPMと許容範囲の0・5PPMを大幅に超えていた。
当局は2006年にギマラス島沖で起きた原油流出事故で、人体への影響が3〜5年後に表れた例を挙げ、住民らに早期避難を促している。(25日・ブレティン)