投稿や苦情に対処せよ
カジノ遊興疑惑
昨日もトーレス陸運局長によく似た人物がカジノのスロットマシーンで遊ぶ様子が動画投稿サイトのユーチューブに再びアップロードされた。最初のビデオが投稿された際には同局長はマシーンのきらびやかな光線に魅せられてその前に座っていただけだと釈明している。
しかし、アバヤ運輸通信長官は、政府職員のカジノ入店を禁じた大統領府通達に違反した疑いで同局長に対する捜査を開始したと発表した。局長職を自主的に休職するかは本人に任されているという。
今回の不祥事の捜査を続けると同時に、政府は運輸局によるナンバープレートと車両登録証の発行が遅れている問題をも調査すべきだ。同局がナンバープレートや車両登録証を重複して発行し、余分な予算が横領されているという疑惑も取り沙汰されている。政府は実際に車両オーナーに配布されたナンバープレートと車両登録証の数を確認し、同局が発注した数や予算とを比較して汚職の有無を明らかにすべきだ。
国家捜査局は現在、首都圏鉄道(MRT)3号線の車両増強事業で、運輸通信省幹部がチェコの車両納入業者に3千万ドルの賄賂を要求したとして駐比チェコ大使が訴えた事件を捜査している。
一方、アバヤ長官によると、この大使が同事業の契約締結をめぐる両政府間交渉で、チェコ業者の立場に立って、その利益を推進しようとした事実を、隠そうとしないという。アキノ大統領は、政府機関における汚職の撲滅が簡単ではないことをすでに認めている。しかし、いかに根深い問題であったとしても大統領は、今回のカジノ・ビデオの問題を含め、無記名の投稿や苦情を受けた場合に、行動に移すことはできるはずだ。(3日・スター)