ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 317字|2013.5.6|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
礼拝で公正選挙を訴え
統一選挙が近づく中、ミンダナオ地方マギンダナオ州では、イスラム教徒の指導者らが3日、集団礼拝のためモスクに来た住民を前に、候補者は公正な選挙を通じて社会の発展を目指すべきであり、長年の恐怖時代を招いた旧社会への回帰を目的としてはならない、と説教した。
コタバト市内にあるモスクの礼拝導師は「暴力と個人攻撃に訴える政治家が、選挙改革の努力を台無しにしている。権力欲はご法度(ハラム)だ」と語った。
2009年11月に起きた大量虐殺事件で多くの犠牲者を出した地元メディアは、公正な選挙の呼びかけを歓迎しており、ある記者は「特定の候補支持者から脅迫電話がかかるなど、虐殺事件前の雰囲気に似てきている」と述べた。(4日、ブレティン)