ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 324字|2012.8.13|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
スカーフ着用を禁止
ミンダナオ地方サンボアンガ市内にあるカトリック教会が運営する私立ピラール高校がこのほど、女生徒に対しイスラム教徒が着用するスカーフ(ヒジャブ)を校内で禁止する決定をし、教育関係者やイスラム教徒団体から、批判が出ている。フィリピンの学校でヒジャブが禁止されたのは、初めてとみられる。
学校側は、今回の決定について「我々は、カトリックの教義を踏み外すわけにいかない。だれを教育するかという学問の自由に関わる問題だ」と、説明している。
これに対し、比イスラム教徒国家委員会のサダイン委員長は、同校に禁止決定の撤回を求める書簡を送り「学問の自由は、法律と政府の方針に沿う形で、公正に実践しなければならない」と述べた。(6日、ビジネスワールド)