ハロハロ
成田空港に1年前に乗り入れた韓国の格安航空会社(LCC)「イースター航空」を利用して、仲間3人とソウルに飛んだ。使用機材は真ん中に通路、両側3席のボーイングの新鋭機。定員を増やすため、座席幅が狭いと聞いていたが、思っていたより気にならない。客室乗務員は3人。食事の提供はなく、希望者にはジュースと水が配られた。コーヒーなどその他の飲食物はすべて有料で、缶ビールはおつまみ付きで500円。
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経費節減のため、事前にチケットなどは発行されず、旅行会社の案内書とパスポートを提示してチェックイン。荷物は1人15キロが上限で、オーバーすると有料になる。後発の航空会社だけに受付カウンターや出発待合室は成田、仁川両空港ともターミナルビルの一番はずれだ。2時間半のフライトだったが、両空港とも定刻発着で、機内はほぼ満席。韓流ブームでLCC利用のリピーターが急増していると聞いた。
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LCCの日本国内線就航も相次いでいる。全日空系のピーチ・アビエーションに続いて日本航空系のジェットスター・ジャパンも7月、成田を拠点に新千歳、福岡、那覇などを結ぶ路線を開設。8月にはさらにもう1社が参入する。中国、韓国などのLCCも続々と乗り入れて、低価格競争が激化している。ただ、機材をフル稼働するため、ジェットスター・ジャパンの最終便が初日から欠航するなど、LCCの弱点も垣間見えた。(富)