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7月2日のまにら新聞から

五輪で他国圧倒

[ 728字|2012.7.2|社会 (society)|新聞論調 ]

躍進続く中国

 過去の記録、勝利へのこだわり、大規模な国民の応援、個々の選手の練習ぶりを見ると、ロンドン五輪でもメダル獲得争いで中国がトップになるだろう。4年前の北京五輪で中国は米国を抜き、初めて一位になった。

 フィリピンは1914年のパリ大会に初出場以来、金メダルを獲得していない。最後のメダルは、1996年アトランタ五輪でボクシングのマンスエト・ベラスコが持ち帰った銀だ。 

 今回のロンドン五輪にフィリピンは9人の小規模な選手団を送り出す。代表入りを決めたのは、ボクシングのマーク・バリガ、自転車(BMX)のダニエル・カルアグ、陸上のマレステラ・トレスとレネ・ヘレラ、競泳のジャスミン・アルカディ、ジェシー・ラクナ、射撃のブライアン・ロサリオ。柔道の保科知彦は父親が日本人の新日系2世だ。最後に滑り込んだのは、重量挙げのヒディリン・ディアス。フィリピン重量挙げ協会の会長は「パギリナン上院議員のMVPスポーツ基金の支援に感謝する」と語った。

 バスケットボール界の伝説的選手、ロバート・ジャウォースキーはかつてこう言った。「中国政府は有能な人材を探し、世界水準の選手に育て上げた。今や、スポーツ界だけでなく他分野でも世界のスーパーパワーと認知されている」

 私はピンポン外交の1972年とその翌年、「アジア・アフリカ卓球選手権」開催を機会に中国を訪れた。当時、中国選手は国際的にほぼ無名だった。しかし政府がとことん選手を支援した結果、その能力の高さが広く知られるようになった。過去の五輪において中国は確実にうねりをつくってきた。ロンドン大会でも、卓球、重量挙げ、陸上などで中国は圧倒的な強さを見せるだろう。(28日・インクワイアラー、マノロ・イニェゴ氏)

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