ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 324字|2012.5.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
値下げ要請を拒否
イワシ缶詰はサンボアンガ市を中心に全国の90%が生産されているが、政府の値下げ要請に対し、大手業者らはコスト高を理由に拒否する姿勢を示した。
メガ漁業社のリム代表は「原料となるイワシの値段が高止まりしていて値下げは無理」と述べた。缶詰用のイワシと市場で販売される生鮮イワシとで価格に大きな違いがあることも指摘した。業者らは原料高以外にミンダナオ地方の電力不足によるエネルギーコストの増大、人件費アップが大きいという。同地方では昨年11月、最低賃金が1日当たり11ペソ引き上げられている。
サンボアンガ周辺海域でのイワシ漁は3カ月間禁止され、このほど解禁された。原料供給の改善を受け、政府は価格引き下げを求めた。(16日・ビジネスワールド)