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6月20日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 593字|2011.6.20|社会 (society)|ハロハロ ]

 東電福島第1原発事故が一向に終息しそうもない。むしろ状況は徐々に悪化しているようにも見受けられる。原子炉冷温化の工程方式もくるくる変わる。増え続ける膨大な汚染水をどう処理するのか。素人目にも見通しは闇の中だ。東電の情報公開も相変わらず遅い。最悪レベルの炉心溶融を認めたのは事故発生から2カ月後だ。世界中で震災支援の輪が広がる一方で、日本国内に垂れ込める原発事故の暗雲が晴れない。

 中部電力浜岡原発の原子炉が全面停止した。名古屋に赴任していた時、建設途上だった浜岡原発4号機の見学会に参加する機会があった。営業運転開始前の原子炉建屋内を案内されたが、真水で満杯になった巨大な円筒形のプールが印象に残っている。「プールの水は不純物を取り除いた純水」という説明を受けた記憶があるが、これが原子炉のどの部分だったのか、今は定かでない。キラキラと輝くような透明度の高い水だった。

 原発は原則13カ月運転すると定期検査に入るというが、福島第1原発の事故以降、定期検査を含め54基のうち35基が運転停止している。電力需要がピークの夏場には、さらに5基が定期検査に入るという。運転再開のゴーサインは地元首長が握っているので、全国的に一層の節電対策が欠かせない。メーカー勤務の知人は「7月から土日出勤・平日休日」と話していたが、家庭生活をどう切り替えるか、戸惑っているようだ。(富)

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