ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 331字|2011.4.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
地の恵みに感謝する儀式
ミンダナオ地方先住民の地の恵みに感謝する儀式が始まった。先住民らは鶏、コメ、地酒を「マガバヤ(全能の父)」に供え、感謝の祈り捧げる。これに続いて、これらの供物で賓客をもてなす。
とりわけ鶏は白、赤、黒の3色に着色される。白い鶏は全能の父への感謝、赤い鶏は同胞の幸せを左右する長老の決断を導く精霊への嘆願、黒い鶏は部族や個々が犯した悪行への悔悟の念と浄化︱︱を象徴すると伝えられる。
先住民諸グループをまとめる団体「クルマラン」の事務局長役をつとめるダルフィング・オガン氏によると、先住民たちは、先祖から引き継いだ土地をこれ以上開発すると、子孫に受け渡す土地が失われるのではないかと恐れているという。(20日、ビジネスミラー)