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　ミンダナオ地方北ラナオ州では、今年もフィリピンからサウジアラビアの聖地メッカを目指すイスラム教巡礼者を支援している。

　支援の中身は、同州からマニラまでの航空運賃などの交通費支給とホテル代負担、旅に必要な身元保証など。地域社会担当者によると、巡礼者支援は１９９４年に始まった。被支援者数は年々増えており、これまでに５千人を超えたという。

　全てのイスラム教徒には、信仰告白と礼拝、喜捨、断食、それに「ハッジ」と呼ばれるメッカ巡礼が、果たすべき５行として義務づけられている。巡礼は他の４行とは異なり、体力と財力がある者のみが行えばよいとされているというが、ハッジを済ませた者には特別な尊称が与えられる。（19日、ブレティン）