ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 326字|2010.6.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
和平実現への第一歩
ミンダナオ地方では、イスラム系および比共産系の反政府武装勢力が国軍と対峙(たいじ)し、武力衝突を繰り返すなど、和平実現の可能性は依然として不透明。その中、民間の組織連合が同地方スルー州で紛争の火種のひとつとなっている「家同士の対立」の解消を目指す「平和実現作戦」に取り組んでいる。
同連合のメンバーは同州19町内で対立を続けている一族を調査、その上で「対立地図」を作成するとともに、対立の原因も掘り起こし、武力ではなく話し合いによる解決を図りたいとしている。
同作戦の責任者、アミルダサ・アンニル氏は「対立の根っこの部分を探り当てることで、対立の解消に結び付けたい」と話し、同時に銃器の取り締まり強化を求めている。(17日・サンスター)