ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 317字|2010.6.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
アヒルと共存の米作
ミンダナオ島北東部に位置する南アグサン州で今、米作とアヒル飼育を共存させることで、零細農民の生活向上を図る取り組みが行われている。同州は穀倉地帯として知られるが、同州政府と農地改革省は農家の一層の収入増に向け、この方法を取り入れている。
それによると、田植えを終わった水田に、ふ化後20日のアヒルを放って飼育。これにより害虫駆除、雑草取りが図られ、同時にそのふんが稲の生育を促す。生育したアヒルとその卵は農民の現金収入増にもつながるという。
州政府は地元農民に対し、米作とアヒル飼育の組み合わせが既に日本、韓国、インドネシア、ベトナムなどで実績を上げていると説明、「一石二鳥」作戦の導入を奨励している。(17日・ブレティン)