ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 324字|2010.4.5|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
実行されない土地分配
食品大手のサンミゲル社が2年前、聖職者らの立ち会いの下、ブキドノン州スミラオの農民たちに約束した「農地配分」がいまだに実行されていない。農民たちは「口約束だけの企業はもう信用しない」と厳しく批判している。
問題の土地はサンミゲル社が同州内に所有する農地144ヘクタールで、このうち50ヘクタールが地元農民に分配されることになっている。
農民代表の一人は「自らの土地で農業をやりたい」と語るとともに、「分配実行を何度も促してきた。これ以上の約束引き延ばしは許せない」と怒りをあらわにした。
農民たちは仲間の一人が1年前に射殺された事件の真相解明を求めると同時に、「土地配分実行まで戦い続ける」との考えを明らかにした。(1日・サンスター)