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12月28日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 574字|2009.12.28|社会 (society)|ハロハロ ]

 経済連携協定(EPA)に基づいて来日したフィリピン人とインドネシア人看護師、福祉介護士候補者が日本語研修で苦戦している。2年目の受け入れ説明会が開かれた先月、千葉、神奈川など首都圏の病院や介護施設で働いているインドネシア人看護師候補者ら3人が招かれ、体験談を披露した。日本語の日常会話はどうにか話せるようになったが、「国家試験の漢字は非常に難しい」と苦しい胸のうちを打ち明けた。

 説明会では受け入れた病院、介護施設の研修担当者も参加して問題点などが提起されたが、戸惑いながらの実地研修の苦労が浮き彫りになった。就労現場で仕事と日本語教育をどう進めればいいのか。試行錯誤の手探り研修が続くと訴えた。民間教育機関が実施した模擬試験に参加させたところ、「合格ラインには程遠い成績だった」と報告、外国人にとっての日本語による国家試験の難しさを強調した。

 看護師候補者は3年間、福祉介護士は4年間に国家資格を取得しないと帰国しなければならない。現状では多数の帰国者が出かねないとして、研修期間の延長や日本語出題にルビを付けたり、辞書利用の特例など国家試験の改善策を求める声が出ている。受け入れた施設側にとっても研修費用を負担して養成した外国人候補生を簡単に切り捨てられない事情がある。課題を抱えて2年目の候補者公募が近く始まる。 (富)

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