ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 316字|2009.12.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
虐殺事件が観光直撃
マギンダナオ州を牛耳るアンパトゥアン一族によるとみられる大量虐殺事件が、国内外から激しい非難を浴びている中、事件の影響が観光産業を直撃し始めている。
ダバオ市商工会議所のマルフォリ会頭によると、11月23日の事件発生以降、同市内のホテルに予約取り消しが相次ぎ、そのほとんどが「治安悪化」を理由としている。通年ならクリスマスから年始にかけた書き入れ時を迎えているが、戒厳令布告状態が長引けば、影響は今後、さらに深刻化するとの危機感が高まっている。
ダバオ市および沖合いのサマール島にあるホテルなど宿泊施設の部屋数は1500室だが、現在、その3割が空き状態。虐殺事件の後遺症は予想以上に厳しそうだ。(10日・ビジネスワールド)