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11月30日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 548字|2009.11.30|社会 (society)|ハロハロ ]

 自宅近くのスーパーストアの一角にチェーン展開している理髪店が店開きした。「早くて安い」がキャッチフレーズで、散髪時間は1人10分から15分。料金は消費税込みで千円ぽっきり。散髪が終わると、掃除機のような吸引機を使って細かい髪の毛を吸い取り、洗髪やひげそりのサービスはない。理髪台は3台、利用者は店の入り口にある自動券売機で利用券を購入、順番カードを受け取る。

 格安料金が受けて平日でも開店前から行列ができる。目立つのは女性と子どもの利用客。近所の美容院もうらやむほどの盛況ぶりだ。1回5千〜6千円もする美容院を敬遠し、髪型はどうでも安いに越したことはないと倹約志向組が利用するという。3年前、洗髪、ひげそり込みで1800円前後の店が相次いで開店し利用していたが、いまは早々と千円店の常連客にくら替えした。

 日本での衣料や食品、サービス業の安売り競争が止まらない。990円のジーンズがお目見えして驚いたら、大手スーパーが相次いで770円の製品を投入。負けじと650円の独自製品で参入する量販店も現れた。年を取ると買いたい商品もほとんどないが、格安戦争は大賛成。昼食に赤紙の付いた250円の特製弁当を試食すると、これが結構うまい。安上がり高じて家庭料理がますます遠くなる。(富)

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