ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 320字|2009.11.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
大統領令で中止を
カトリック司教協議会代表は9日、政府関係者との会合で、ダバオのバナナ農園による農薬の空中散布を大統領令で永久停止するよう求めるロサレス枢機卿の書簡をエルミタ官房長官に手渡した。司教らは地元の空中散布反対派の代表と会合に臨み、話し合いの末、厚生省が大統領に空中散布停止を勧告することになった。環境天然資源、農務両省もこれに同調した。農薬の空中散布は2000年から始まったが、地元住民が影響を受け、一部で呼吸器疾患や皮膚アレルギーを引き起こしているという。農園側は「被害」は十分な調査に基づく根拠がないとして、司教らに現地視察を呼び掛けた。
ダバオ市は07年、空中散布を禁止したが、農園側が提訴し現在も継続中。(11日・インクワイアラー)