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10月26日のまにら新聞から

他候補の反応

[ 710字|2009.10.26|社会 (society)|新聞論調 ]

前大統領の出馬表明

 エストラダ前大統領が次期大統領選への出馬を公式表明したことを受け、大統領府は、前大統領の立候補に異議を申し立てないと明言する一方で、異論が相次ぐとの予測を示した。野党も訴訟を起こす気はないとしているが、必ず誰かを使って前大統領の失格処分を求めるだろう。

 2004年の大統領選では、野党公認候補の故フェルナンド・ポー氏が国籍問題を理由に資格を満たしていないと訴えられた。申し立て人は、大統領府でもアロヨ大統領でもなかったが、何者かが大統領の指示で請け負ったのだ。大統領は、ポー氏の父親の出生証明書や婚姻証明を取得するため、彼女が任命したリカルド・マンラパット国立公文書館長を利用。偽造済みの書類を弁護士に手渡し、申し立てにこぎ着けた。

 一方、この時、国民党、自由党などほかの野党政党はこの動きを知っていながら、行動を起こさなかった。アロヨ大統領が選挙不正をしていると分かっていながら、何の対向手段も講じなかったのだ。それでも彼らは次期大統領候補として透明性、公正、誠実さをうたっている。彼ら、野党の次期大統領候補は、大統領府と同様に前大統領の立候補に関して、静観する姿勢を示している。法的対応能力があるにもかかわらず、ほかの誰かに任せようとしている。

 自由党とその支持者らは、アキノ上院議員が支持率60%を確保したという世論調査が、人口統計上正確なデータを反映しないことを承知だ。同議員の勝利には前大統領の大衆動員力が必要になることも分かっている。前大統領の出馬は、彼らの当選するチャンスを奪うことにつながるため、「選挙戦から引きずり下ろしたいが、支持は欲しい」というのが本音だろう。(24日・トリビューン)

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