ハロハロ
当新聞の編集手伝いのため、年に数回はフィリピンへ来ているが、寄る年波もあって海外旅行が次第にうっとうしくなった。快適な旅行を阻害する要因が増えてきた。米の同時テロのころは機内への液体持ち込みがやけにうるさく、土産用のココナツ・バージンオイルを没収された。化粧水を取り上げられ、怒り心頭の白人女性を目撃したこともある。今度は加えて新型インフルだ。
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今回来比の際、隣り合わせたのが中年の比人女性。搭乗機が安定飛行に入り、室内が寒くなったら途端にセキとくしゃみを連発する。どうやら東京経由米国からの帰国者のよう。新型インフルエンザだったらどうしよう、と不安が脳裏をかすめる。伝染して社内に広がったら、新聞発行が止まってしまう可能性もある。念のためと、持参したマスクを取り出して、多少気が引けたが、仮眠に入るふりをしてご本人の目前で着用した。
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荷物が増えたので、最近キャリーバッグを使うようになった。イージーな感じで好きではないが、移動がラクだ。これをチェックインの時、預けてしまったら、到着後、なかなか出てこない。ターンテーブルを取り巻く客がまばらになったのにわがバッグだけは現れない。誰かが間違えて持ち去ったか?じりじりしていたら、終わり近くでやっと出てきた。入管手続きはスムーズだったのに、手荷物で延々と待たされ気をもんで、到着早々疲れてしまった。やれやれ。(紀)