ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 316字|2008.9.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
固有種が絶滅の危機
フィリピンを代表する観光地として人気の高いパラワン島で今、鳥類をはじめ同島だけに生息する固有動物が、密猟や鉱山開発などの森林開発で絶滅の危機にひんしている実態が明らかになった。
同島プエルトプリンセサでこのほど、動物学者や環境保護メンバーらがパラワン島の動物保護に関するセミナーを開いた。出席者の一人、鳥類研究家のマリャリ氏によると、同島では「保護区」に入らない標高千メートル以下の森林などで、密猟が行われ、ニッケル鉱山開発による森林伐採が進んでいるという。
この結果、同島の固有種であるカバイロハッカやオウムなど鳥類十一種が絶滅寸前の状態に追い込まれており、政府による保護策実施が急務という。(14日・インクワイアラー)