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　厚生省中部ビサヤ事務所のマリナエタ所長は、八月に発表された医師国家試験合格者に、せめて一、二年は国内にとどまって医療活動に当たるよう呼び掛けた。同所長は医師免許を得た千五百十三人のうち上位合格者が直ちに米国などの免許取得を目指すと意思表示したの対し、「国内と海外で給与に大きな格差があるのは理解しているが、金より奉仕の精神で一、二年は国内で働いてほしい」と述べた。

　同所長によると、中部ビサヤ地域の医師不足は深刻で、医療施設では一〇︱二〇％の定員割れを生じている。特に遠隔地の公立病院などで顕著だという。医師や看護師の米国などへの流出が地方の医療施設を直撃していると憂慮を表明、今回の呼び掛けとなった （８月24日・ブレティン）