ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 326字|2008.7.28|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
兵力の半分が集中
国軍スポークスマンによると、比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)の攻撃激化に対応して、国軍は二十日までに一機械化歩兵大隊、二野砲中隊をミンダナオ地方に増派した。特に金鉱山のあるコンポステラバレー州やアグリビジネスが盛んなダバオ市での作戦能力を強化する。これで、同地方には全陸軍兵力のほぼ半分に当たる四個歩兵師団が同地方に配備された。
NPAは今年前半だけで鉱山、通信塔、バナナ農園などに百回以上の攻撃を行い、地方自治体首長から防衛強化の要請が相次いでいるという。
同スポークスマンによると、このまま放置すると、NPAが都市部の貧困層居住地区を拠点に兵士や警官を狙った一九八〇年代の状況が再現する危険があるという。(23日・インクワイアラー)