ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 322字|2008.6.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
1日に1カ月分の降雨
台風フランク(6号)の被害が大きかったのはイロイロ州だが、比気象庁によると、二十日の二十四時間降雨量は三百五十四ミリに達し、同州の月間降雨量以上だったという。同州を教区として担当するカトリック司教評議会議長のラグダメオ大司教は、大洪水を起こしたのは乱伐と鉱山の操業のせいだと批判した。
これに対して、メホラダ州行政長官は、同州を襲った大洪水はあくまで自然災害で、人災ではないと主張した。山間部で頻発した地滑りのため、主要河川の流れがせき止められ、その天然ダムが増水で決壊して一挙に氾らんした。空中視察すると、特にイロイロ市に流れ込むティグム川上流の地滑りがひどかったが、森林の乱伐などは発見できなかったそうだ。(29日・インクワイアラー)