ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2008.6.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
スルー海探査に反対の声
ミンダナオ地方の急進派団体、スアラ・バンサモロはこのほど、政府が米系石油大企業、エクソン社にスルー海での石油探査事業を承認したことに反対声明を出した。
反対理由は、スルー海が世界遺産のトゥバタハ海洋公園を抱え、環境に悪影響を与えるだけでなく、マグロなどの回遊経路になっているため、漁民の生活を脅かすという。
同団体のインダイラ事務局長は、米国は合同軍事演習や人道的援助のふりをして、比の石油資源を探し回ってきたと非難、エクソン社は資源探査だけではなく、世界中の石油資源国を支配しようとしていると主張した。スルー海の石油探査が国内のガソリン価格を下げるのに役立つという政府の説明についても、「根拠なし」と切り捨てた。(27日・ブレティン)