ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 298字|2008.6.9|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
子どものために欠食
国連世界食糧計画(WFP)のグアルニエリ駐比代表はこのほど、北ラナオ州を訪れ、一月の米不足発生以来、ミンダナオ地方の世帯の三〇%が食事の回数を減らすか、根菜や果物で飢えをしのいでいると語った。特に親たちは子どもを食べさせるために、食事の量を減らしており、軍事紛争が頻発する地域では、一日一食しか食べていないという。
悲惨な例では、北コタバト州キダパワン市の物売りの男性がコメの値段が一キロ五十四ペソに上がったと知り、「貧乏人は生きていけない」と妻に言って自殺したとか。
同代表は、貧困者に割安の政府米が届いているのはマニラ首都圏だけだと述べて、政府を批判した。(5日・サンスター)