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4月21日のまにら新聞から

特赦でなく実刑を

[ 699字|2008.4.21|社会 (society)|新聞論調 ]

反乱将校問題

 二〇〇三年の国軍将兵反乱事件で有罪となった首謀将校九人への特赦付与が浮上しているが、われわれはエストラダ前大統領への特赦と同様に反対する。時期尚早であり、犯罪・責任の回避に加え、政治による法の無視という間違った印象を与えることになるからだ。

 とはいえ、この特赦付与は歓迎されるだろう。政府にとり国軍内部のいら立ちを和らげ、軍内の統制を強化する手段になる。国民にとっては、単純に人道措置と映るだろう。事件から五年が経とうとしている。反乱将兵の場合、別荘で拘置された前大統領と環境が違い、拘置所での生活は厳しいながらも教訓となったはずだ。

 それでも、〇三年に起きた事件の現実および大罪からは逃れることはできない。優秀な兵士らは正当な政府に反旗を翻し、ビジネス街にある高級ホテルを占拠した。訴えの正当性にかかわらず、反乱には賛同できない。

 過去二年間で国軍内の冒険主義者により国家は危機に陥った。恐らく、〇三年の事件の公判が異常に長期にわたったことが、新しい冒険主義者を反乱にかき立てた一因ではないだろうか。前大統領の略奪罪に対する国民の怒りは、長引いた公判で衰えてしまった。同様に反乱将兵に対する特赦を国民の多くが支持しても驚かない。一九八六年、マニラホテルを占拠した反乱将兵らへの罰は、腕立て伏せだった。それが相次ぐ反乱事件の原点となったのだろう。しかし、法は繰り返される情緒的幕引きに影響されるべきではない。

 われわれは反乱将兵の服役に賛同する。冒険主義にあこがれ、市民優位の原則に納得しない国軍将兵向けの「反面教師」として、反乱将兵は刑に服すべきだ。(16日・インクワイアラー)

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