ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2007.12.3|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
少数民族とNPA
ミンダナオの山岳民族が貧困と政府の無策のため、比共産党系武装勢力、新人民軍(NPA)の募兵源になっている︱︱ダバオ市で十一月末に開かれた「ミンダナオ少数民族会議」に出席した代表から悲痛な訴えが出た。
コンポンステラヴァレー州のマンダヤ部族を代表するダトゥ・アンドレサンさんは「部族の八〇%までがNPA構成員か支持者である」と発言、NPAが出す少額の給与や手当ですら貧しい部族民には魅力的だと述べた。
ミンダナオの少数民族はマノボ、ヒガオノンを中心に五︱七百万人といわれるが、政府の対策が進まないため、NPAの宣伝にかなわないという。会議にはエスペロン国軍参謀総長らが出席、二〇一〇年までのNPA根絶を懸命に訴えた。(30日・ブレティン)