ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2007.11.19|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
海底探査に漁民が抗議
セブ、ネグロス両島間のタニョン海峡で日本の石油資源開発会社による石油、ガス探査作業が始まったが、漁民たち数百人は十四日、セブ島中部のピナムンガイハン町で生活基盤が失われると抗議デモを行った。指導者のメルカドさん(60)は「探査海域に漁に出ても、沿岸警備隊に追い払われる」と嘆いた。
同社は商業化できる規模の石油・ガス資源が存在するとみて向こう二カ月間、海底ドリルを実施する。ガルシア・セブ州知事と周辺の二町長は探査を支持しており、漁民の訴えは聞かれそうもない。同社は探査期間中、漁民世帯にコメ一袋を支給すると提案したが、漁民たちは探査が始まってから漁獲収入が千五百ペソから二百ペソに減ったと抗議を続けている。(16日・サンスター電子版)