ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2007.10.8|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
人違いを拷問
昨年十月、北コタバト州マキララ町で八人の死者を出した爆弾テロ事件で今年一月から拘置されていた農民、オティン・マリアノさんがこのほど釈放された。香港のアジア人権委員会(AHRC)は拷問があったとして告発に乗り出す。AHRCによると、マリアノさんはキダパワン市の拘置施設内で目隠し、手錠をされ、口にテープを張られて水に頭を突っ込まれたり、感電させられたりのひどい拷問を受けたという。拷問者は警察官だが身元未確認。
検察、警察はマリアノさんをイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の「コマンダー・ママゴン」と見て追及したが、マリアノさんは人違いを主張。裁判所がこれを認めて、検察側に釈放と捜査やり直しを命じた。(5日・ブレティン)