ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 313字|2007.4.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
アポ山の霊
フィリピンの最高峰アポ山には聖週間に一万人以上の登山客があふれたが、平和を乱された山の霊が怒って一登山者をさらったそうだ。
犠牲になったのはダバオ市在住のイアン・カーシさん(23)。洗足木曜日の五日、頂上を極めた帰路、カーシさんがベナド湖のほとりで休憩していると一羽の白い鳥が頭の上に止まり、捕まえようと追い掛けて水に落ちたといううわさが広まった。同行者にふざけて、「溺れたりしたら、母に登山の許しを得なかったことをあやまってくれ」と言ったとも。
土地の人たちは、アポ山の主峰は聖週間中、雲に覆われて姿を見せなかったことを強調、カーシさんがアポ山によって「生けにえ」にされたと信じているそうだ。(4日・サンスター電子版)