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2月5日のまにら新聞から

規制無視が横行

[ 681字|2007.2.5|社会 (society)|新聞論調 ]

統一選

 選挙シーズンになると人気テレビ番組やカネをかけた宣伝で芸能人が政治家たちを誉め上げる。費用捻出に限りがある立候補予定者は汚いと怒りの声を上げ、まだ選挙運動の期間前だと苦情を訴えるだろう。しかし、政治家の選挙のルール無視は長い間続いている。今年五月の統一選も同じことだ。

 無視されているのは選挙キャンペーン期間だけでなく、選挙費の制限や選挙ポスターを張る指定場所もそうだ。選挙法制に欠陥はないが、政治家たちは競争相手より優位に立つために規制の盲点を徹底的に調べ上げる。盲点などなくとも、彼らは中央選挙管理委員会が常にルールの徹底に無力だと知っているのだ。

 法は立候補者に政治献金者とその金額の公表を求めているが、冗談にしか聞こえない。選挙の日が近づくと、壁という壁が選挙ポスターで埋まり、選挙費を法定以上に使っている立候補者は一目瞭然だ。だが、選挙費用を公表させられた者などこれまでいなかった。中央選管から大統領府、国会に至るまで選挙費用のガラス張りに取り組もうとしていない。

 選挙のルール無視に加え、政治家は長年、政党システムの改善に抵抗してきた。政治家は私利を動機にして所属政党を換え、自分の要求を満たす党がないと自ら政党を立ち上げる。

 この国にはお決まりのジョークがあって、それは選挙の後には勝者と敗者の二政党しか残らない、負けた政党から勝ち組にどんどん党員が移ってしまうと言うものだ。こんな政治家たちは自分によければ国のためにならなくても現状維持を望み、選挙のルールをもてあそぶ。もっとも力づくでルールを守らせる者などいないのだ。(3日・スター)

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