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11月13日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 315字|2006.11.13|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

象皮病

 身体の一部が極端に肥大し、皮膚が硬化する象皮病、正しくはリンパ管フィラリア症がミンダナオ地方二十一州で住民を苦しめている。

 厚生省によると、多くは辺地で発病するため、診療を受けないまま三︱五年も放置していることが多いとう。初期症状は頻繁な発熱、頭痛、体痛、尿の白濁などだがやがて腕や足、胸、性器などが極端に肥大して動きにくくなる。

 寄生虫のフィラリアを持つ蚊に刺されると感染し、リンパ腺が破壊されて古くなった体液が排出されずにたまる。これがむくみの原因で、西郷隆盛の「大こうがん」が有名である。

 日本では一九七八年、沖縄県を最後に撲滅したが、フィリピンにはまだ患者が六十万人もいる。助けたいものだ。(9日・ブレティンなど)

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