ハロハロ
[ 444字|2006.9.18|社会 (society)|ハロハロ ]
二〇〇四年の首脳合意から二年近く、比日経済連携協定(EPA)がようやく締結された。比サイドでは、大統領府との関係が険悪化している上院の批准や最高裁での差し止め訴訟など、「一難去ってまた一難」の予感がないわけではないが、日本側では「来春にも発効へ」という前向きムードが漂っている。
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当初二年間で比人看護師四百人、介護福祉士六百人を受け入れるという。ただし、日本語研修や国家試験合格などハードルは高く、比政府内では看護師の枠は埋まらないとの見方すらある。わたしが比人看護師なら、「最長三年の研修」を強いられる隣国日本より、即戦力として高給を保証される英国や米国を選ぶ。
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不謹慎な話ではあるが、介護福祉士の日本就労で夢想していることがある。それは介護を受ける日本人との恋物語。聞こえはよいが、ロマンスの裏側では、日本側家族との確執や財産相続の争いが起きるかもしれない。芸能人の日本就労を軸にした「比日民際交流」の続編。わたしはひそかに期待している。 (酒)