ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 314字|2006.7.17|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
教会建立に猛反発
「イスラム都市」を自称する南ラナオ州マラウィ市にあるミンダナオ国立大学(MSU)構内に、建坪約千平方メートルのカトリック教会堂を建立する計画が地元のイスラム教徒団体から猛反発を受けている。
比イスラム財団(IFP)と第二十八期マラウィ・スルタン領議会の二団体で、事前の相談が皆無と怒る。スルタンのアスガル・サニ氏は「スルタンだけが領内に宗教建造物の建築を許可する権限がある」と息巻き、そもそも大学敷地を寄付した時、使用は教育目的に限定されていたと主張する。また、IFPも「父祖伝来の地」にカトリック教会を建てるのは宗教間紛争の原因になると、懸念を表明した。元国家警察副長官のデレオン学長はノーコメント。(12日・ブレティン)