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5月8日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 498字|2006.5.8|社会 (society)|ハロハロ ]

 量的緩和の解除、という日本語は変ではないか。最近、言葉にうるさい友人たちからこんな指摘を受けた。「解除」とは一定の制約や禁止状態を解くことだ。ところが日銀が実施していた政策は金融「緩和」という緩やかな状態である。これをやめるのだから停止か中止、解除はないだろうという意見だ。そう言われるとおかしな気もする。

 気になる乱用英語がある。最近、経済関係でやたらに出てくるシナジー。テレビで見ると、中堅企業の社長さんまで「シナジー効果に期待」などと使っている。知らなかったので英和辞書を引いたら「相乗作用」だと。ちゃんとした日本語があるのだ。ことさら英語なんか使うなよ、と言いたくなる。

 これは日本語だが、「より」の多用にも違和感を覚える。新聞広告欄などに見る謝罪文は常に、「心よりおわび申し上げます」だ。個人的感覚では、ここは「心から」ではないかと思う。「衷心より」などとも使うから、謝罪や弔意の際はより文語的な「より」を使用ということなのか。

 変な用語として、コンビニ店の「一万円からお預かりします」の「から」が一時、やり玉に挙がったが、不評にもかかわらず依然、常用されている。(紀)

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