ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2006.4.24|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
私設処刑団
二十二日深夜、セブ市の中心部、キャピトルサイトで近くに住むリー・トム・ウォンさん(24)がバイクに乗った二人組の男に銃撃され、十発以上の銃弾を浴びて即死した。一緒にいた女性二人も腕などを撃たれた。
警察の調べによると、ウォンさんは窃盗容疑者だが、被害者との間で示談にしていたという。しかし、市の治安維持を名目に出没する「私設処刑団」が狙ったとみられる。
セブ市ではアジア経済協力会議(APEC)対テロ専門家会議が開かれ、民間人に対するテロ行為を非難する宣言を発表したばかり。またカトリックのビダル・セブ教区大司教も事件の前日、「セブでの私刑をやめよう」と呼び掛ける声明を出していた。(23日・セブ・サンスター電子版)