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4月24日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 325字|2006.4.24|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

汚染されたセミララ島

 昨年十二月十八日、国家電力公社(NPC)所属の燃料油搬送船がタブラス海峡のセミララ島沖で座礁、大量のバンカー油が流出した事故は比史上最大の海洋汚染といわれるが、フィリピン大学ビサヤ校調査団はこのほど、その損害額は少なくとも二千二百万ペソ、被害範囲を広げれ数十億ペソに上ると算定した。

 周辺百八十二世帯の漁民は漁獲量が最盛期で一日十七キロあったのに、事故の後は三・二キロまで落ちた。養殖漁業も貝、海草の採取も大きな被害を受けた。住民や流出油の撤去作業に動員された人々の多くが腹痛やめまいを訴え、補償の必要がある。

 セミララ島の環境汚染については、さらに長期的な危険が残っているが、調査団は資金不足を訴えている。

(22日・インクワイアラー)

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