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4月3日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 317字|2006.4.3|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

進まぬ大火の後始末

 サンボアンガ市中心部で三月二十三日に起きたスラム街大火では八百十六世帯、約二千人が焼け出されたが、後始末は一向に進まない。

 比赤十字は救援物資を被災していない住民がもらおうと群がるとこぼす。おまけに、調理済みの食料品を配ると、被災民たちは支給を待って、一日中、寝て暮らしているという。赤十字は市当局に対し、市内の三学校に収容されている被災民に炊事用具を支給して、自炊させるべきだとほのめかしている。

 被災民の大半が不法土地占拠民だったから、地主たちは当然、住宅の再建を認めたがらない。一平方メートル一万ペソの値段で売れるからだ。赤十字は、いずれ市の資金も救援物資も尽きてしまうと心配するが、さてどうなるか?(31日・ブレティン)

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