ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2006.1.9|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
親孝行の逃亡者
老父の闘病生活を助けるためフィリピンに逃亡していた米国人が北アグサン州ブツアン市で国家捜査局(NBI)に身柄を拘束された。
アンドルー・ケント容疑者で、米カリフォルニア中部連邦地裁が三年間の保護観察処分違反と逃亡罪で拘留令状を出していた。同容疑者は十年前、不倫を疑って妻を銃で脅し、旅行カバンの中に詰め込んだまま逃走、四年の刑に服した後、三年間の保護観察処分で釈放された。
ケント容疑者は、八十歳になる父親が腎臓病になり、医療費の安いフィリピンに渡ったのだと弁解した。比人妻と農業で暮らしていたが、父親は昨年十一月、死んだという。
「父親の面倒をみるために法を犯したのだ」と悪びれた様子はなかった。(1日・スター)