ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 316字|2006.1.9|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
新年から処刑事件
この国で殺人には暮れも正月もない。二日午後六時ごろ、東ミサミス州の海辺の町、タリサヤン町プティンバラス・バランガイ(最小行政区)に七人の男が忍び込み、三人がバランガイ議長のエディタ・ボドボドさん(58)が経営するサリサリストア(雑貨店)に入っていった。
何事かと現れたボドボド議長はいきなり撃たれて昏倒したが、三人はさらに銃弾を撃ち込んで殺害、夜の闇の中に姿を消した。住民が驚き慌てる一瞬の出来事だった。
国軍の現地からの報告によると、ボドボド議長はこれまで比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)の域内立ち入りをかたくなに拒んでおり、NPAが処刑部隊を派遣したらしい。使ったのは口径9ミリの小型拳銃だった。(2日・ブレティン)