ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 310字|2005.12.19|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
警官になるのも賄賂
イスラム教徒自治区(ARMM)では警察官は人気職種で、任官のための賄賂の相場は三万ペソから五万ペソ。この地域では十年前から常識になってしまった。
ひどいのは、カネを出して意中人物を警察官に任命してしまうやり方だ。南ラナオ州で、ある元町長が三人の任官に百万ペソも支払ったという。こうした警官は普段、政治家のボディガードなどの役ばかりして、収入も一般警察官より多いという。
これでは警官の士気にかかわる。自治政府のママリンタ警察長官はこのほど、報道機関の代表を採用審査委員会の委員に任命して、こうした買官行為を摘発すると発表した。近々、七十五人を採用する予定だが、応募者は二百人以上に上るという。(14日・ブレティン)